リスクとリターン【リターン】

リターン

一般論として、「要求されるリターンは、資産あるいはプロジェクトのリスクによって決まる。」とされています。まず最初にリスクを予想し、ハイリスクが予測されるならば、それなりにアップサイドがありハイリターンでなければ取り組まない、またはリスクがないのであれば、リターンが低くてもしょうがない、ということです。つまりこの理論はリスクが分かっていないと、そのリスクに見合う上乗せ価値分:リスクプレミアムが分からず、目標利益率は出せないということになります。

 それではリターン=収益率は○○%というように数字で表せますが、リスクはどのように計る、数値化するのでしょうか。

 そこで今回はリスクとリターンをそれぞれ数字で出す方法について言及します。

 まずは逆からですが、資産のリターン=収益率を求めてみましょう。

【例】

1月の初日にA社の株式1株を購入。この時の株価は1株100万円。その後A社株は3月末まで表のような値動きをした。

資産としてA社の株式を例にとり、リスクとリターンを分析してみましょう。この資産の平均的に期待できるリターンはいくつか。リターンは次の式で求められます。

1月のリターンは

続いて2月のリターンは

2月中に株価が下がったので収益率は当然マイナスとなります。このように月次で見ていくと、下記の表の通りそれぞれの各月におけるA社株のパフォーマンス:リターンが分かります

各月におけるリターンは分かったので、A社株の平均的に期待できるリターン知るため、
まさに平均リターンを出してみましょう。

つまりこの資産は過去のデーターから歴史的にみて、月平均8.4%のリターンが期待できる、といえます。リターンの計算方法は分かりました。それではリスクの計算方法はどうするのでしょうか。

リスクとリターン②に続く

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